家電修理でお伺いした時に多い家電の間違った使い方を集めました。
エラーが出ている場合はエラーリストをご覧ください。
洗濯機編
・洗濯物の量が多い
振動が激しくなり、片寄エラーが出やすくなる。
縦型洗濯機(乾燥なし)の場合、衣類が遠心力で上に上がり脱水槽カバー(プラスチックのリング)に擦れ、摩擦により溶けてしまいます。
溶けたプラスチックが水槽(水を溜めている槽)に擦れシャリシャリ異常音がする。
・洗濯物の量が少ない
バスタオル1枚等の少量の場合遠心力のバランスが取れないため、振動が激しくなる。
大きなネットに衣類を詰め込み、そのネット一つで洗濯する場合もバランスが取れないため、振動が激しくなる。
・洗剤の目分量投入
洗剤キャップを使わずに目分量で入れると、洗剤の入れ過ぎにより洗剤が流れてしまうことがあります。
洗剤が勝手に流れてしまう方は、洗剤キャップを使用してください。
・洗剤と柔軟剤入れのキャップ清掃
最近の洗濯機は洗剤・柔軟剤入れにサイフォンの原理を使っているケースが多いです。
洗剤・柔軟剤入れのキャップが付いていないor詰まっている場合はサイフォンの原理が働かなくなるので、洗剤・柔軟剤が流れません。
・排水溝詰まり
洗濯機の水が抜けないため、洗濯機がエラーでお知らせをしていますが、排水溝はお家の設備になります。
1〜2年に1度排水溝の清掃と確認してください。
・お湯取り(日立製限定)
日立製の洗濯機はお湯取り設定が記憶されます。
普段お湯取りをしていない方で、1度入ってしまうとお湯取り設定を解除するまでお湯取りになります。
少し給水しモーター音がして給水が止まるようであれば、お湯取り設定が入っている可能性がありますので、お湯取りランプを確認してみてください。
電子レンジ編
・発煙
電子レンジのタイプとして蒸気センサー(蒸気の量で時間を決める)タイプか重量センサー(重さで時間を決める)タイプがあります。
蒸気センサータイプの場合は、水分量の少ない食材(かぼちゃやさつまいも等)の加熱時間の計測が難しくなり、温まり過ぎにより食材が燃えての発煙が起こりえます。
また、庫内に吹きこぼれや食材の残りカスが落ちでいると加熱され過ぎて発煙になります。
電子レンジの故障による発煙は、必ずエラー(部品やリード線の発火であれば動かない)になります。電子レンジが正常に動くようであれば、庫内食材からの発煙です。
・スパーク
レンジ機能は電磁波を使って水分を振動させることで温めをしています。
電磁波は、アルミなどの金属に当たると、電磁誘導という現象により電流が発生します。
・爆発
レンジ機能は電磁波を使って水分を振動させることで温めをしています。
食材の内部が温められた水分が水蒸気に変わり、水蒸気が抜けることができるだけの隙間がないと爆発します。
卵・銀杏(殻付き)等の密閉されているような殻付きのものは注意が必要です。
エアコン編
・設定温度
環境省では冷房の設定温度の目安を28度・暖房の設定温度の目安を20度を推奨しています。
しかし、この数字は省エネ・節電の観点からの数字です。冷房28度・暖房20度はエアコンの省エネ機能が働き、ほとんど動かなくなるので省エネで節電になります。
エアコンの温度センサーはエアコン内に付いているので、冷房の場合エアコンの付近で28度になるとエアコンは休憩をします。たとえお部屋の端が32度あってもです。
エアコン自体の省エネ機能も充実しているので暑い・寒いを我慢して節電するのであれば、しっかり快適な温度にした方がいいです。
・省エネ機能
人感センサーや部屋の温度を見るセンサー等色々なセンサーが省エネを実現しています。
しかし、設定を間違えるとエアコンが勝手に入ったり切れたりします。
最近のエアコンでは勝手に電源が入るという症状でよく修理依頼がきますが、基本的には設定です。せっかくの省エネも勝手に電源が入っては電気代の無駄になってしまいます。標準設定では省エネ機能を「切」になっています。
・タイマーランプ橙色点滅(ダイキン製限定)
一定期間の経過でお手入れのお知らせランプが点滅します。
本体のサインリセットボタンorリモコンのサインリセットボタンorリモコンメニュー画面からのサインリセットをしないと点滅し続けます。(機種によって違います)
テレビ・レコーダー編
・コンセント抜くor主電源を切る
テレビの外付けHDDやレコーダーのHDDも電源を切った後もしばらくは動いています。
いきなりコンセントを抜いたり、主電源を切るとHDDに負荷がかかり故障を早める原因になる可能性がありますので、リモコンの電源ボタンで電源のON・OFFをしてください。
また、テレビ・レコーダー本体の電源ランプが赤い待機状態の時に、番組表の取得やアップデートを行っています。
コンセントを抜いた状態・主電源を切っている状態では、番組表の取得やアップデートはできませんので、リモコンの電源ボタンで電源のON・OFFをしてください。
冷蔵庫編
・冷却風路封鎖
冷蔵庫の奥に大きな穴が空いています。
この穴から冷たい風を出しています。その穴を塞ぐような形で食品(箱系)を置いてしまうと手前が冷えない原因になります。
もちろん詰めすぎで風の循環ができない場合も冷えが悪くなります。
・冷蔵室や野菜室の奥の食品が凍る
冷蔵室や野菜室は冷凍室の冷気をファンモーターで送ってきています。(一部の機種をのぞき)
内部のダンバー(冷えると閉じ・暖かくなると開くドア)で温度を調節していますが、送られてくる冷気自体は冷凍室の冷気です。そのため奥に水分の多い食品を置いてしまうと凍る可能性が高いです。
・自動製氷室
自動製氷機には検知レバーが付いています。
氷を作る前に検知レバーが下にさがり何かにぶつかると、氷がいっぱいのため氷を作らない機能が付いています。
製氷室の中にアイス等の箱物を入れている方が結構いらっしゃいますが、この状態だと氷を作ることができません。
また、自動製氷機にアイスの箱が引っ掛かり無理やり開けて自動製氷機が壊れてしまうこともあるので、製氷室に箱物を入れないようにしてください。
食器洗い機編
・食器洗い機専用洗剤
食器洗い機は食器洗い機専用の洗剤しか使えません。
通常の食器用洗剤を入れてしまうと、泡立ちが良すぎて大量に水漏れしますので注意してください。
・予洗い
汚れがひどい・食品カスが付いている場合は予洗いをしないといけません。
汚れが排水経路に詰まってしまい水漏れする可能性があります。