エアコンを夏本番まで我慢して、「いざエアコンを使おうと思っても冷えない」という話をよく耳にします。(修理依頼もよく入ります)
夏前に試運転をする理由は3つ
・夏本番が始まってから故障に気がつくと修理が遅くなる
夏になると家電業界は繁忙期を迎えます。
限られた人数で修理を行っているので、やはり順番待ちになる可能性があります。また、暑さと忙しさで対応が悪くなるなんて話もあります。
また、忙しさで対応が悪くなるなんて話もあります。(もちろん全修理サービスマンではありませんが・・・)
時間に追われ、お話をしたりする時間がなくなったり、一部のサービスがなくなったりするのも事実です。(修理業界内部のお話で申し訳ありません・・・)
夏前であれば、十分な時間の確保もできスピーディーに修理を行う事もできますし、日にちがかかる修理でも夏本番までに修理を終える事もできる可能性が高くなります。
エアコンの日にちが掛かる修理は2つ
・ガス漏れ(熱交換器から)
・コンプレッサー
熱交換器とコンプレッサーは部品の値段が高額になるため、メーカーの各拠点でも在庫を持たない事が多いです。そのため、部品の取り寄せが必要になり、修理に日にちが掛かることが多いです。
特にコンプレッサーは、メーカーの事業部申請をしないと部品の発注ができないメーカーもあり、1週間前後の日にちが掛かります。
ガス漏れは、試運転を行う事でほぼ100%診断する事ができます。またガスは徐々に抜けていくので、夏の途中からのガス漏れは基本的にありません。
・暑さを我慢しないといけないのでイライラする
真夏の暑さを1週間我慢することになるのでやはり辛いです。
しかし、修理も部品がない事には修理ができませんし、エアコンの貸し出し機等はありません。
やはり、暑さを我慢して頂くしかありません。
家電の故障報告があって初めて、修理サービスマンの元に情報が届きます。
早めに、試運転する事によって快適な夏を過ごしてください。
・エアコンの購入になった場合、夏前の方が安くなる
長期保証がなくなってしまっている場合、エアコンは高額修理になることもあります。
エラーが出ている場合はエラーリストからエラーと修理費用を調べてみてください。
エアコンの購入する場合、夏が終わると売れない季節家電になるため、夏前にエアコンの安売りがあります。
試運転の方法と注意点
試運転の方法はリモコンで冷房を入れるだけです。
ただし、夏前の外気温はまだ高くないため、エアコンの設定温度を低めに設定しなくてはいけません。
例:外気温22度 エアコン設定温度21度 の場合
気温差は1度しかありません。そしてエアコンの温度センサーはエアコンの内部についているのでエアコン付近で21度になると省エネ機能で止まってしまいます。
少し寒くても設定温度を低めに設定し3時間前後は冷房運転してください。
エアコンの下に別の家電を置いている場合は注意
エアコンは水漏れすることがあります。
エアコン室内機から外に出ているホース(ドレンホース)の中に異物(汚れや虫等)が詰まり、水が排出できずエアコン室内機から出てきます。
エアコン室内機の下に家電製品を置いている場合は、水が掛かり故障する可能性もあるので注意が必要です。
エアコンのドレン詰まりは故障ではありませんし、説明書等にもエアコンの下に電気機器を置かないでくださいと明記されていますので、水が掛かって壊れてしまった家電に関しては保証適応外になります。
試運転時にエアコンからの匂いが気になったら・・・
エアコンの内部はカビが繁殖しやすい環境です。
試運転時に嫌な匂いが気になったらエアコンクリーニングをオススメします。
夏前はエアコンクリーニングも安くなることが多いので気になった方はエアコンクリーニングをした方がいい理由もご覧になってください。