家電訪問修理は難しい?家電修理エンジニアになる方法
家電修理エンジニアになるのは、すごく簡単です。
求人広告でも結構募集もされていますが、その多くは未経験OKの求人ばかりです。
必要条件は車の免許(AT限定可)だけ、家電製品エンジニアという資格もありますが必要ありません。
求人に応募して採用されれば、もう家電修理エンジニアを名乗れます!
もちろん家電修理エンジニアを名乗れても何の意味もありません。
転職・就職するからには給料が良くなければ意味がありません。
家電訪問修理では、個人差や住んでいる地域によって変わってきますが年収500万〜800万ぐらいになります。
年収で1,000万を稼いでいる人も知っていますがかなり少ないと思います。
自分の目標値をどこに設定するかによって大きく変わってきます。
訪問修理のポイント3つ
・家電の修理知識と技術
最初は覚える事が多いかも知れませんが、全メーカーの全機種の家電の知識を身につける必要も、エラーコードを覚える必要もありません。
エラーコードはこのサイトを見ればわかりますし、メーカーや機種によっての違いはほとんどありませんので、基礎さえ押さえれば+αを学んで行けば大丈夫です。
経験を積めば知識も技術も身につくので、未経験からでも1〜3年もあればベテランの家電修理エンジニアに追いつきます。
・家電の使い方
普段から家電を使っているのであれば問題ないですが、使い慣れていない家電だと使い方がわからず、お客様の話がわからない・・・っということにも繋がります。
また、故障ではなく使用方法の問題・使用環境の問題でお伺いする場合もよくあるので最低限の知識は必要になります。
修理が専門分野とはいえ、使い方もわからない修理の人はお客様からすると信用されません。
・接客
訪問修理の場合は、この接客が一番大事です。
話し方や態度で不信感を持たれると、どんなに知識や技術を持っていても話を聞いてもらえません。
逆に、好感を持たれると話を聞いてもらえて、作業がスムーズに進みます。
訪問修理エンジニアになったら、周りの訪問修理エンジニアの話し方を注意して聞いてマネをすることで話し方は身につきます。
家電訪問修理エンジニアの1日のスケジュールと雇用形態
1日のスケジュールは日によって変わってきます。
忙しい1日スケジュール例
9時 :出社→本日の修理手配確認と部品の回収
10時 :1件目 洗濯機の修理 技術料+出張費 9千円
11時半:2件目 テレビの修理 技術料+出張費 1万円
12時 :休憩+昼食
13時 :3件目 洗濯機の修理 技術料+出張費 7千円
14時 :4件目 レコーダー修理中止 出張費 3千円
14時半:5件目 エアコンの修理 技術料+出張費 8千円
16時 :6件目 テレビ使い方説明 出張費 3千円
17時 :7件目 冷蔵庫の修理 技術料+出張費 8千円
18時 :精算・事務処理→仕事終了
この日のスケジュールは1日4万8千円の売り上げです。
雇用形態にもよりますが4万8千円のうち6〜8割が自分の日給になります。
ベテランになると、1日10件以上は回れます。(もちろん依頼があれば・・・)
暇な1日のスケジュール
9時 :出社→本日の修理手配確認と部品の回収
10時 :1件目 洗濯機修理中止 出張費 3千円
10時半:休憩(外(車)にいるので、ゲームしたり漫画を読んだり)
13時 :3件目 洗濯機の修理 技術料+出張費 8千円
14時 :休憩
16時 :4件目 洗濯機使い方説明 出張費 3千円
17時 :精算・事務処理→仕事終了
この日のスケジュールは1万4千円の売り上げです。
雇用形態にもよりますが1万4千円のうち6〜8割が自分の日給になります。
仕事のない日は休憩が多めです。一人で遊んだり、副業したりと自分の時間を上手く使って行く事になります。
日によって仕事量はまちまちですが、技術職なので修理をするとそこそこの高単価収入になります。
雇用形態
自営業・正社員・派遣社員の3タイプがありそれぞれにメリット・デメリットがあります。
自営業:量販店・メーカーと個人で請負契約をする
メリット
・給料が完全歩合制で請負先にだけ手数料(2割ぐらい)がかかる
残りは給料になり一番給料が上がりやすい
・自営業なので誰にも縛られず、自由に働ける
・ストレスが少ない(基本的にはずっと外)
デメリット
・自営業なので過失の責任は大きい(作業中に床等に傷をつけたなど)
・請負契約なので契約を切られると失業(技術職なので次は見つかりやすい)
・車や工具など自分で買い揃える(初期費用)
正社員:量販店・メーカーに就職
メリット
・固定給+歩合給で仕事がなくても給料がある
・過失の責任が小さい(会社が責任を取る)
・社会保険が完備されている
デメリット
・転勤が多い
・基本給が少ない+歩合給の割合が少ないので給料があまり上がらない
・状況によっては訪問修理からの部署が変わり内勤(事務系)になることもある
・ノルマ等の正社員としてのストレスがある
派遣社員:派遣会社を通して量販店・メーカーに入る
メリット
・給料が完全歩合制だが請負先と派遣会社の両方に手数料(合計で4〜5割ぐらい)
自営業ほどではないが、それなりに給料がある
・派遣会社によっては車や工具の貸し出しがある
デメリット
・過失の責任が小さい(派遣会社が責任を取る)
・派遣会社によっては特にサポートがないのに給料の2〜3割近くを持っていく
・独立するときに派遣会社と揉めることもある
訪問修理をする場合は雇用形態が違っても作業は同じです。
ならば一番効率よく稼げる自営業ですが知識も技術もなくいきなり自営業は不安だと思います。
その場合は、1年から2年ほど派遣会社で知識と技術を得てからの独立がいいかと思います。
まとめ
家電修理エンジニアになるのは簡単で、誰にでもできます。
家電修理業界は、家電が無くならない限り需要はあります。
下積み時代は給料が上がらず悩むかもしれませんが、最終的には独立して個人の力で効率よく稼ぎ、自分の時間を大切にすることを目標とします。
自分の時間ができると、趣味・副業・家族との時間と色々な事ができますのでオススメの職業だと個人的には思っています。